2017.5 ミャンマー工場視察

2017.5 ミャンマー工場視察

2017.5.6~5.9にかけてミャンマーへ行ってきました。

 

ミャンマーには「水かけ祭り」という新年を迎える行事が4月にあります。
その名の通り、いたるところで水をかけ合い
水をかけることで1年の埃を洗い流すという意味が込められているそうです。

今年は多くの工場が4月8日~23日の2週間と長めのお休みだったため
再稼働後は急ピッチで生産が進んでいました!

 

今回は、生産ラインだけではなく労働環境や設備に関しても視察してきました。

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左の写真は、工員さん達の休憩所です。
右2枚の写真は飲料水用に水をろ過する機械です。
この水は工員さんが自由に飲むことができるそうです。
もちろん、私たちも飲むことができます。

 

次は生産工程について、いくつか紹介していきます。

 

この写真は、セーターの袖口部分です。

 

パーツごとに編み立てたものを型、色、ロットごとに分けてまとめています。
1枚1枚、編不良がないかなどの検品をした後に
次の工程「リンキング」に持って行きます。

 

 

これがその「リンキング」をしている写真です。
ダイアルリンキングの写真は、バングラデシュ編でも何度か登場していますが
この「リンキング」とは、横編みニット特有の縫製方法です。
ミシンで縫うのと違い、ループをひろって縫い留めるため
縫い代が少なく済み、伸縮性もあります。
またリンキングで縫製することによって洗濯後に型ずれしにくく
ニットの代名詞と言っても過言ではありません!

是非、家にあるニットとカットソーを比べてみてください。

 

次は、検灯器で検品をしている写真です。

穴あきがないか、傷がないか検品しています。
リンキングする前のパーツ時、リンキングをしてガーメントになってから、と何度も検品を繰り返します。
ニットの生産工場へ行くと、必ずこの検灯器が置いてありますね。

 

 

工場へ行くと、当たり前のことですが
1枚の製品が出来上がるまでには
たくさんの人が携わり
たくさんの工程があり
たくさんの時間かかっていること
に改めて気づかされます!

 

私たちの出張と入れ替わりで品質管理の担当者がミャンマー入りしましたので
引き続きフォローしていきたいと思います。

2018SS 上海スピンエキスポ

2018SS 上海スピンエキスポ

2017.02.28-03.02 に上海のSPIN EXPOに行って来ました。

 

今回のテーマは
SATURATION(ぼやけた)
IMPERFECTION(不完全)
DISTORTION(ねじれ)
PIGMENTATION(色素沈着)
EXPLOSION(爆発)

の5つに分けられていました。

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それぞれのテーマによって表現が異なり、こだわりがありました。
作り手側と受け取る側の美の感覚はそれぞれ違って当たり前で、それでいいのだという事をまとめて訴えているように感じました。

 

次にトレンドカラー

メインに打ち出していたのが、イエローとゴールドの組み合わせでとにかくきらびやか。

 

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それからミントブルーとブルー。
さっきとは正反対で夏らしく爽やかで涼しげ。

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ぜひ今年の夏から先取りでトレンドカラーをファッションに取り入れてはいかがでしょうか?

 

 

夏でも不愉快なく着る事ができるサマーニットはたくさんありますよね。
そんな中でもトレンドヤーンをご紹介します。

一番多くピックアップされていたのが、麻やシルク × 綿やカシミヤの混率もの

その他にはフェザーやファンシー、綿や紙を使用したテープヤーン

ブライトヤーンの光沢があるもの

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私が気になった編み地はブークレファンシー素材を交編して立体的にみせたもの

 

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フリルプリーツ等の装飾もたくさんありました。

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コーディネートでは、の組み合わせをしたタッキースタイル
肩出しやへそ出しなどのセクシースタイルなど、夏に向けた明るいスタイルが主でした。

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今回の展示会で感じたことは、とにかく派手でセクシーがトレンド。
ファッションはとことん自由に、楽しんで個性を表現するものですね!
次回の展示会は6月のPittiです。

お楽しみに!

2018SS Pitti Immagine Filati ~編み地編~

2018SS Pitti Immagine Filati ~編み地編~

最終回の今回は~編み地編~として、Pitti Immagine Filatiをレポートいたします!

 

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◎立体的なアニマル柄

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アニマル1

アニマル3

アニマル2

 

定番のアニマル柄は、編み地を変えたり、番手や質感の異なる糸を

使用したりすることでより立体的に表現したものに注目。

太めのリリーヤーン、マットなコイルヤーン、ブークレなどがおすすめです。

 

 

 

◎レース調

 

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レース2

レース4

レース3

 

ファインゲージのジャカードで、まるでレースのような繊細な編み地を表現。

光沢とハリの出るシルクやナイロン混に適しています。

 

 

◎60’s RETRO

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1960年代を彷彿させるポップな配色、レトロな柄にも注目。
ラメ糸を合わせることでより一層レトロな雰囲気を演出できます。

 

 

◎穴開き

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穴あき2

穴あき4

穴あき3

 

 

透かし、というよりも“穴あき”感の強い編み地。

穴からインナーを見せることでまた違った印象を楽しめます。

 

 

◎プリントニット

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プリント3

プリント4

 

 

 

編地とは違いますが、編みでは表現しきれない繊細さやアート感が特徴的な

プリント加工のニットが増加。

リブや透かし編み、地柄の上にプリントを施せば、カットソーとは異なる

ニット特有の雰囲気を残すことができます。

 

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・・・と、以上が2018SS Pitti Immagine Filatiのトレンド傾向となりますが

SNSが発達した近年、すでに今年の春夏から取り入れられているトレンドもでてきています。

 

2018SSは一体どんなニットたちが生活を賑わせるのでしょうか。

三和ジャパンの2018SSニットにも是非ご期待ください!

2018SS Pitti Immagine Filati ~素材・糸の種類編~

2018SS Pitti Immagine Filati ~素材・糸の種類編~

前回の~テーマ・カラー編~に続きまして、今回は~素材・糸の種類編~ということで

Pitti Immagine Filatiをレポートします!

 

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素材でまず多く見られたのは 綿カシミヤ です。

 

昨年あたりから『シーズンレス』や『フォーシーズンズ』を謳った通年素材として

春夏素材と秋冬素材をMIXしたものが目立っていますが、綿カシミヤはその代表とも言えるのではないでしょうか?

その他にもリネンアルパカ、綿ウールといったMIX素材がありました。

 

シルク の引き合いも非常に多かったように思います。

シルクの光沢感を活かせる16~18GG向けの糸が主流でしたが、コストを抑えつつもシルクの良さを残したシルクレーヨンなども魅力的ですね。

 

日本でよく見られる抄繊糸(和紙を使用した糸)や、春夏向けのモヘヤもヨーロッパでは注目されているようです。

 

また、秋冬素材とのMIXとは別に 綿絡みのファンシーヤーン も種類が豊富になっていました。

ファンシーヤーンと言えば、形状や配色、風合いなどに個性があり、どの糸も魅力的ですが

2018SSは特にこのような糸たちに注目です。

 

・コードヤーン、チューブヤーン、コイルヤーンなどのつるんとした形状の糸

コイル

チューブ

 

・フェザーヤーン、ブークレ、スラリットヤーンなどの、毛足の長さやヒゲ感が特徴的な糸

シャギー

スラリット

 

また、ファンシーヤーンに限らず

・レーヨン混ダル糸などのマットな質感の糸

・カットソー生地のような超ファインゲージ向けの細番手糸

などにも是非注目してみてください。

 

次回は~編み地編~をご報告します。お楽しみに。

2018SS Pitti Immagine Filati ~テーマ・カラー編~

2018SS Pitti Immagine Filati ~テーマ・カラー編~

こんにちは!

 

今回は、1月25日~1月27日にイタリアはフィレンツェで行われたニット糸の展示会

『Pitti Immagine Filati』のご報告~テーマ・カラー編~です。

 

80回目の今回は、2018SSに向けてのプレゼンテーション。

まだまだ寒さが残り、ようやく2017年の春がやってくるというこの時期。

一体1年先の春夏トレンドはどのようになっているのでしょうか!?

 

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まずはテーマ。

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今回は『PITTI DANCE OFF』。

個々の感情やエネルギーを体全身を使って自由に表現する、という点が

ファッションにもダンスにも共通していますよね。

 

あなたはどんな服をどのように着ますか?

そしてあなたはどんな音楽でどんな風に踊りますか?

そんなPittiからの問いかけが今回のテーマに込められています。

 

 

続いてトレンドの鍵となるテーマカラー。

2018SSは『PASSENGER』をカラーのメインテーマに掲げ

9つのサブテーマからイメージされるカラーを提案していました。

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ぱっと見て、どんな印象を受けますか?

私はこのように感じました。

 

①ベージュやブラウン、カーキといったアースカラーが多く登場。

代わりに定番のベーシックカラーである色味のないグレーは登場していません。

 

②春らしいパステルカラーは花びらのような自然に近い色に。

グリーン系のカラーが充実している点も、どことなく自然を感じさせますよね。

 

③自然とは相反するイメージのスポーティなネオンカラーやビビットカラーがアクセントに。

 

テーマごとに色が並べられていることで『この色なれが新鮮だなー』とか『この配色おしゃれかも!』といった発見もありますよね。

世間が保守的なファッションに飽きてきた今日この頃。

2018SSはより一層『新しい!!』と思わせる色使いを提案したいと思います。

 

次回は~素材・糸の種類編~をご報告します。お楽しみに。

2016.10 バングラデシュ出張

2016.10 バングラデシュ出張

2016年10月

先月に引き続きバングラデシュ出張に行ってきました!

 

今回は既存工場のほか、新規工場を2軒視察訪問してきました。

 

トップの写真は今回訪問した新規工場のリンキング作業の光景です。

実は前回のトップ写真も別工場のリンキング行程を撮ったものなのですが

前回は全員女性、今回は男性女性半々と、工場によって違いがありますね。

 

行程によって性別に偏りがあるのも実は偶然ではなく

手横編みやプレスなど体力を必要とする行程は男性主体

リンキングや修繕など細やかさを求められる行程は女性主体

という工場がバングラデシュでは結構多いようです。

 

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ちなみにこの時期はどこの工場も秋冬の生産を終えて閑散期に突入。

編み機やプレス場も空いている状態のところが多いです。

この時期にオーダーが入ると工場も助かりますし、価格も通常より安くできてこちらもうれしいですよね。

 

 

閑散期オーダー、お待ちしております!!

 

 

さて、話は変わって今回の出張からダッカ事務所での商談、宿泊がスタートしました!

 

今回は事務所の一部を初公開いたします!!

 

 

 

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ここが商談室。

8人掛けのテーブルがあり、工場、お客様との商談が可能です!!

パソコンに向かって仕事をしているのは三和ジャパンのダッカエリアマネージャーです。

ちなみにテーブルの真ん中にペットボトルのお水が数本置いてあるのは、バングラデシュの工場を真似てみました。

(バングラデシュの工場へ行くと、こんな風にお水やジュース、フルーツ、スナック菓子などが置かれていて、もてなされます。)

 

 

 

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ここは宿泊室。

ベッド、クローゼットの他、写真では見えませんが各部屋にトイレ&シャワールームがあります。

ベッドには、バングラデシュでの天敵 “蚊” から身を守る蚊帳用の取り付け枠もついています!

もちろんお客様用のお部屋もご用意しております!!

 

バングラデシュ生産に興味のある方、是非一緒にバングラデシュへ!!!

 

 

今回お見せできるのはここまでです。

 

実はまだ内装工事を継続したり必需品を買い揃えたりと、完成までもう少しのところです。

バングラデシュで快適に仕事ができるよう、次回も事務所整理、がんばります。

 

 

 

 

最後に余談ですが、買い物のため現地の市場へ行くと、日本ではありえないようなことが沢山あります。

物干し竿を探していると伝えると、各店舗から同じような物干し竿を持ったお兄さんが何人も集まってきます。

照明の灯り具合を見たいと頼んだら電球がつかず、替えの電球に付け替えていると電球が破裂します。

相変わらずスリリングな国です。

 

 

さてさて、次の出張ではどんなことが起こるのでしょうか?

 

お楽しみに。

 

 

2016.09 バングラデシュ出張

2016.09 バングラデシュ出張

2016年9月
バングラデシュ出張に行ってきました!

 

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バングラデシュ、この国名をあまり聞きなれないという方も多いでしょうか?
よくバングラデッシュ、バングラディシュ、バングラディッシュなどと呼ばれることがありますが
現地の発音に最も近いのは“バングラデシュ”と言われています。

 

バングラデシュは今やセーター作りに欠かせない国のひとつです。
もちろんセーターだけでなく、世界各国のアパレルメーカーがこの国でTシャツ、ブラウス、ジーンズなど様々な服を生産しています。
有名なところではトレンド性の高いファストファッションでその名を知らしめたH&MやZARAなどがありますね。

 

バングラデシュの強みはなんといっても人口約1億5000万人の労働力!
欧米などの大ロット生産も低価格でこなせる、というわけです。

 

そんなバングラデシュのセーター工場がこちら。

 

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工員さんたちが軽快なリズムで手横編み機を動かしたり、リンキングや修繕に取り組んだりしています。

最近ではデザイン物に対応できるよう島精機やストールなどの自動機を導入する工場も増えていますが

人手を要する手横編機を主流としている工場も少なくありません。

 

 

さて、そんなバングラデシュですが、今回の出張の目的は……?

 

 

 

事務所開設の準備です!!!

(もちろん今季・来季の打ち合わせもきちんとしています。)

 

 

 

実は三和ジャパン、6年程前からバングラデシュに進出しているのですが

この度バングラデシュの首都ダッカに事務所を開設することとなりました!!

今はそれに向けて着々と準備を進めている最中ということですね。

 

 

スムーズにいくことの方が少なく、何かと大変なこの国ですが

次回は何とか事務所をご紹介できるのでしょうか・・・!?

 

お楽しみに。

2017AW 上海スピンエキスポ

2017AW 上海スピンエキスポ

2016.8.30~9.1まで上海スピンエキスポに行ってきました。

 

ANIMAL MIMICRY(動物の模倣)
INSECTS&INVERTEBRATES(昆虫と無脊椎動物)
PLANTS&ALGEAS(植物と海藻)
EARTHSCAPES&SKIES(宇宙からの地球と空の風景)
MOLECULAR DIMENSION(分子空間)

の5つのテーマに分けてトレンドが紹介されています。

 

今回注目したのはANIMAL MIMICRY(動物の模倣)でPICK UPされていたのはこちらです。

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フェイクファーに見えますが、
糸を編んでこのような見え方になります。

弊社でもこういった目新しいトレンド素材を取り入れて企画していきます。

タイトルの通りですが、来年は獣毛混が注目されています!

その中でも特にカシミヤが取り上げられていました。
去年は、世界的にカシミヤの売れ行きはよくありませんでしたが
その反動からか、今年はカシミヤを要望する声が多く上がっています。
引き続き、来年もカシミヤは注目すべき素材です。

 

展示会場を見渡すと、ノースリーブワンピ-スが目につきました。

ワンピースは今年も注目されていましたよね。
継続としてニットワンピースもトレンドのひとつとして憶えておきたいアイテムです。

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9月に入ってからも、日本は最高気温が30℃を超えるなど
ニットを着る時期はまだまだ先のようです。

 

早く秋の訪れが来ないかと心待ちにしています。

2017AW Pitti Immagine Filati

2017AW Pitti Immagine Filati

2016年6月29日~7月1日にかけてイタリア、フィレンツェで行われた
第79回 Pitti Immagine Filatiに行ってきました。

 

トレンドカラーは青系の色味が多いです。
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「h24」をテーマに、1日を24色で表現しています。

 

ヨーロッパも去年の暖冬が大きく影響しており
「シーズンレス」
「フォーシーズンズ」
「オールシーズンズ」
などの通年素材をうたうキーワードが2017SSから引き続き聞かれました。
中でも圧倒的に多かったのが、綿混!
綿の流れも2017SSの展示会に引き続きです。

 

糸の形状として目立ったのは、ネップやツイード調などのシャネルスーツを彷彿させる糸でした。

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展示してあるニットでは
ざっくり編まれたケーブルや、凹凸感のある地など、ニットらしいものが目につきました。

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次回は8月の上海SPIN EXPOです。

2016.5 ミャンマー工場視察

2016.5 ミャンマー工場視察

2016.5.28~2016.6.1 ミャンマーへ行ってきました。

 

そろそろ雨季に入る頃だそうですが
滞在中ほとんど雨は降っておらず、真夏の暑さでした。

 

相変わらず島精機はフル稼働しています!
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間もなく出荷の商品を乾かしています。
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工員さんがバスで帰宅する様子です。
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今回は、ミャンマーに新しくできた染色工場も見学してきました。
糸染めと製品染めが可能です。
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今後もミャンマーでの生産基盤を固めていきたいと思います!!

 

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