カシミヤについて

 

 

   選別・篩作業

採れたてのカシミヤの毛には樹の小枝やゴミなど
一年分の汚れが。
この状態を土毛と呼ぶ。

土毛の不純物を取り除くのが選別作業
人の手で丁寧に作業が行われる

毛についている砂やフケを取り除く篩作業。“刺し毛” と呼ばれる硬い毛も取り除く。

手間暇をかけて見事にうぶ毛が残った。

   洗毛工程

全長50m程ある洗毛機。
洗毛室中に獣毛独特の匂いがたち込める。

先程選別されたうぶ毛を投入し……。
この長い洗毛機を通って……。
何やら不思議な装置の中を一越え、二越え……。
そんな工程を何度繰り返しただろう。

洗い終わって床一面に広げられたカシミヤは
深いベージュから真っ白に変わっていた!!

   選別

選別、洗毛の工程を経て、さらに手作業では取り除き
切れなかった” 刺し毛” を完全に取り除くのが整毛。
繊維の切断や損傷を最小限に抑えることが重要となる。

整毛機にかけられた原毛は、いくつかの” 山” を通り
きめ細かなうぶ毛が残されていく。

この” 山” の数が多ければ多いほど、後に上質なカシミヤ糸が出来上がる。

整毛された毛は驚くほど
柔らかでしなやかな風合いに。

そこからさらに薄く薄く……。

規則正しく折り重なった原毛。紡績の一段階前の状態となる。

 

   紡績工程

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整毛工程では薄くひかれた原毛が、装置を通ると
棒状に巻き取られていた。

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もう既に糸のように見えるが……。

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実はまだ撚りがかかっていない状態。

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巻き取られた原毛を紡績機に設置し、撚りをかけていく。
機械は自動だが、糸の絡みや切れを管理・調節するために
ここでも人の手が必要となる。

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コーンに巻き取られていく糸。

 

   測定工程

何種類かの測定を受け
その測定値に達した上質なカシミヤ糸が厳選される。

糸の太さが均一か計測する装置。

糸番手の測定器。
100mの重さによって番手が決まる。

糸の強度を測るもの。
こちらは結果が紙媒体で出力される。

違う型の強度測定器。


 

   染色工程

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染色室はビーカーテスト室の隣の建物に。

大きさの違う染釜が並ぶ染色室。
5, 10, 20, 30, 50, 100KGと5種類の釜がある。

 

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染色に使う薬品も数種類。

染料は専用の室内に色ごと分けて保管。

   ニット

ミャンマー工場でニットを編み立てる